youth

音楽やら映画やら

世の中変だよね、時計仕掛けのオレンジ

どうも、最近更新出来てないからもう勢いで書いちゃいましたので所々間違ってたりするかも。

 

映画ってストーリーだから文章化しやすいけど文量多くなるしどこを抽出して書くかむずい。

音楽は逆にめちゃくちゃ文章化しづらいけどまあ文量は少なくて済む。なんか両方結構むずいっすね。もっとラフに書いていこうかな。

 

 

f:id:flun0424:20200726174619j:image

 

時計仕掛けのオレンジ見ましたよ〜〜〜

 

15歳の非行少年アレックスは仲間と共に暴力やレイプなどの犯罪を繰り返していた。ある日些細なことで仲間と喧嘩し、裏切られたアレックスは逮捕され懲役十四年が決まる。刑務所に閉じ込められてからのある日、政府が行う更正プログラムに参加すれば二週間で刑務所から出れるということを知る。しかしこのプログラムはまだ試作段階であり1人しか受けられないようだったが、刑務所では模範的な囚人を演じ、刑務所の牧師に媚びを売っていたことや、以前は凶暴な悪人だったことが考慮され見事更生プログラムを受けれることになる。しかしその政府の構成プログラムは非人道的であった。

 

 

 

的なあらすじで、以下からネタバレです。

 

この作品はとてもシンプルで、

 

暴力性と性欲を失った主人公がそれらを取り戻すための物語です。

 

そのため序盤はかなりエグいシーンが多いですね。(とはいえかなり昔の作品なので、リアルには感じないため自分は見れました。)

 

この作品の見所としては一つで、タイトル通りの"時計仕掛けのオレンジ"というところです。

 

時計仕掛けのオレンジはどっかのスラング

"表面上はまともだが、中身はかなり変"

という意味で、

 

正にこの映画の中盤での暴力性と性欲を抑え付けられたアレックスのことを指します。

更生プログラムという治療を受けたアレックスは暴力や性欲を出そうとすると苦しむ体になってしまい、それは世の中的には正しい姿ではあるが実は変。牧師も言っていた通り自分で選択する心がない、そうせざるを得ない状況なだけですよね。

たしかに増えすぎた囚人の受け入れ先がない問題を解決するにはとても合理的に見えるプログラムですが、非人道的である問題を孕んでいます。

そしてそんな治療を受けたアレックスは過去に犯罪を犯してきた対象からの報復を受けて、うわ〜〜そこまでされちゃうのか〜〜となっちゃいます。

そんなアレックスを反政府軍と政府が利用し合う中で、アレックスが最後に暴力性と性欲を取り戻すような夢を見て、完璧に治ったよ、と告げて物語が終わります。

 

アレックスの持つ暴力性や性欲は社会的に許されないものですが、そんなアレックスを押さえつけたのも政府による治療という名の暴力ですよね。この映画で登場するものはほとんどそうした思惑が渦巻いて物語が進行していきます。

 

この世の中も表面上はまともだが、中身はかなり変化である、まさに時計仕掛けのオレンジであるという風刺なのかなと思いました。

 

最後に時計仕掛けのオレンジは元のタイトルはA clockwork orageなのですが、

oragは原作の作者の地方の言葉で人という意味で、the(特定)ではなく A(不特定)をつかっていることから

不特定多数の中の人がこうした時計仕掛けのオレンジであるという意味があるようです。

あとAはアレックスを指してるという説もあり、映画のジャケット(ポスター?)のアレックスがAの形になっていることが由来らしいです。

 

このいろいろな思惑が渦巻く世の中で生きていくにはそうしたずる賢い考えや許されない悪を使って生きていくしかない、そんな世の中は時計仕掛けのオレンジなんじゃないかという

シンプルで無駄のない皮肉、風刺の効いた映画でした。

 

あ、あとこれは蛇足ですが序盤のミルクバーや殺してしまった女性の家など、とてもオシャレな家具や配置なのもすげえとか思いました。だってこの映画1971年のでしょ??

それがこの時代に見てもオシャレとか思えちゃうのやばいよね。