youth

音楽やら映画やら

チバユウスケ

別にここ数年はほぼ聴いていない。

 

なんなら今のバンドに関して言えば、

聞けていないアルバムだってあるし、好きじゃないなって曲もわりかしあった。

 

けれど高校時代に最も聞いたバンドの一つだし、自分の価値観を変えられて今なおその価値観が残り続けている程度には好きでした。

 

 

 

でも亡くなったからって、

じゃあ俺はライブに行くつもりがあったかと言われれば、たぶん行くことはなかった。

今なお好きで追い続けてるファンでもなければ、

親しい友人でも、切磋琢磨しあえるミュージシャン同士でも、もちろん親族ってわけでもない。

だから困ることはない。

 

その程度だから別に泣くほどじゃない、泣くほど彼のことを知らない。

ただなんか悲しいしもやもやする。

 

亡くなったニュースを見て昔好きだったとか、故人をダシにして自分語りみたいになっちゃうのは違うけど、したい気持ちもわかる。

だからこうして文字にして、上記をあまり気にせずに書いている。

 

 

 

THEE MICHELLE GUN ELLEPHANT、

このバンドが好きで仲良くなった友人や上司も少ないながらいて

その上司に関して言えば今なお聞き続けているらしく、

このバンドで仲良くなったその人はそのバンドに固執しているところが嫌いだった。

 

思い出に固執し青春時代の音楽しか聴いていない大人になりたくなかった。

聞き方なんて自由だけど、頭では許容するけど、本当のところでは少し見下していた。

 

でも、自分もそのミッシェルに興奮した過去の気持ちは自分も持っているから、

共有できてうれしいような認めたくないようなむず痒い気持ち。

 

ミッシェルとROSSOは高校と大学の部活でコピーした。ベースとギターはやったが、ボーカルはできなかった。普通に歌うのとは違うしむずいからだけど、あの時にやっとけばよかったな。少しだけ神聖視していたかもしれない、別に失敗してもいいのに。

 

The Birthday、好きな曲もあればそうでもない曲もあった。

愛という憎悪と、ロック少年のチバが昔吐き捨てた。

そんな男が現在、愛で塗りつぶせとこのバンドで言っている。

 

ほかにも

忘れてしまいたい爪痕は消えない、

かじったレモンは青かったと、

 

若輩者の自分が失礼ながら、どうしてもここに人の成長を感じてしまう。

ロックスターになったロック少年だった彼が言うからこそ捻くれた人たちに刺さるものが確かにあった。いやわからんけど俺には刺さった。

 

一度だけ数年前、奇跡的にライブ後に挨拶させていただいたことがある。

向こうからすれば、たくさん来る中のたった1人のただの学生で、もちろん気の利いたことを言えたわけでも、まともに会話できたわけでもない。でも初めて自分の意志で会いたいと思った有名人だった。

 

文章にとりとめもなく、何が言いたいんだという感じだが言いたいことはこれだけです。

その言葉すら前置きなしには言いたくないとこの年になっても思ってしまうのを恥ずかしいけど許してほしい。

 

自分は学校の体育館での朝礼、職場での朝礼や入社式、冠婚葬祭、

そういったかしこまった場がとても苦手だ。

前者2つに関しては苦手というより嫌い。

 

代表して話す人がちゃっちいお決まりの言葉でみんなの感想を抽象化、または捻じ曲げ誤魔化し、まるで全員の総評のようにして吐く。

本当は全員が思ってることは違うはずなのに、思ってもないかもしれないのに

お決まりの言葉を言わなければいけないような空気なのが嫌だ。

 

それでも今は形容しがたい気持ちを、

お決まりの言葉で抽象化して誤魔化しながらでも言いたい。

 

チバさんご冥福をお祈りします。