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音楽やら映画やら

成り上がり、クイーンズギャンビット

 

 

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クイーンズギャンビット見ました〜〜

 

いやまじカッコ良すぎて一気見しちゃった。マジでかっけえすぎる…

ネトフリドラマにしては短めの1シーズンのみ7話だったから見やすいボリュームなんだけど、

作品自体は主人公のベスの10歳から23歳くらい?までの話でテンポは早いけど中身は濃い。

 

まあチェスで女孤児が無双していくの話なんですけど、まあとにかくすごい。

おれつえー系の爽快感はもちろん、チェス打ってるシーンでは2人の表情や手の動きが主で、盤がメインじゃないし今どういう手を打ったかとかの解説や会話もほとんどない。それによって攻めの手だったのか意外な手だったのかどういう感情なのかがすごい出てた。これは俳優陣の演技がすごすぎなのと、それでいこうと決めた監督ガチすごい、拍手👏

 

解説も特にないけどちゃんとチェスしてるし(ように俺には見えた、チェスマジで分からんけど)、分からないでも見れちゃうしてる熱くなれるのはこの表情とか演技を含めた映像の凄さですね。

 

あと60年代パリが舞台でそれに即した建物や内装家具服街並みと、ジャズクラシックが中心の音楽のおかげでめちゃくちゃ厳かで壮大、凄みみたいのが出てたな。中世ヨーロッパの城みたいな。ベスがあんま喋らないのも雰囲気に合ってたかな。

 

チェスの神童であるベスだけど年相応みたいなとこもあってよかった。初宿でベッドにダイブしちゃってママが笑ってるシーンとかよかったな。ママとの血が繋がってない、ある種特殊だからこその友情も良かった。ただママは金のことばかりだったりするのがちょっと引っかかったけどまあ仕方ないよね〜

 

ベタに良かったところだと、

神童として自らの才能を持って一人で突っ走ってきたベスが最後、男二人のおかげで分析とか色々するようになっていって、ラストの闘い。朝電話で今まで戦ってきた奴らが作戦考えて電話してきてくれたのやばかった〜〜〜バトル漫画の最後かよ〜〜〜

 

あと最初にチェス教えてくれたおじさんが、死んじゃって葬式で学校行くと、ベスの活躍の記事がめちゃくちゃ取ってあって、ベス大泣きするのなんてもうベタベタのベタだけど良かったわ。ベス、ママが死んじゃったとこでもかなり悲しんでたけど大泣きとかしてなかったから余計にね。

とはいえあのジョーリーンがそばにいたおかげで泣けたのもあるね、色々失ったところでの安心感というかよりどころというか。あそこどん底だもんね。てかもう予想できたけどジョーリーン会いに来るところもしびれたわ〜〜

 

そういえば女性が男だらけの中で無双していく爽快感みたいなのは確かにあるんだけど、ジェンダー的なものはあんまりなかったな。あの時代だしチェスは男ばっかりだったっぽいから取り上げそうなもんだったんだけどね。

女だから世間(記事)に取り上げられてるんだわ、クソめみたいなのは多少あったけど、主題ではないというか。それが悪いわけじゃなくてむしろそこを詰め込まなかったのがスッキリしてて良かったかな。とはいえ触れないのもっていうので多少入れてるのがバランス感覚めちゃ良いと思います。孤児の話とかそういうのもね。

 

まあなにより、ハンパない才能を持ったベスが

その才能故に得たものをその才能ゆえに失ったり得れなかったりして、薬や酒とかに溺れていって

それらを断ち、自分自身に打ち勝つことで最後勝つのはもう普通にバトル漫画でしたわ。

読んだことないけど海外版ヒカルの碁なんじゃね?

 

てかラストバトルについて言い忘れてた〜

ラストにプロモーションしてクイーンに成り上がるとことか、

対策練ってくれた戦友たちのアドバイス通りにしてたら相手が予想外の一手打ってきた後、

酒薬無しで天井に駒を並べて返すのやばすぎ〜〜〜

最後勝った後の散歩も白い衣装なのがいいね。本当にクイーンに成り上がった、そうなれたのは自身に打ち勝ったからというベタだが最高。

 

良かったのは映像や音楽や色々あるけど、結局王道で行くのがかなり好みでした。100点です。

 

おわり