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音楽やら映画やら

闘え、ファイトクラブ

最近色んな映画やら音楽やら摂取してたので書きたいのはいっぱいあるんですけど、見終わってすぐなこれ描いちゃいますわ。

 

 

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ファイトクラブ見たよ。

てかこのポスター、めちゃくちゃクソコラ感あるな。うける。

 

うーんなんか強い主張があったしそれ考えてくとむずい。だから面白い!最高!って感じではないんだけど、音楽とか映像とか見せ方とかが最高だったので良かったです。

 

物に依存する消費社会の中で、良いものに囲まれてるはずなのに満たされない主人公が痛みによって人の本質とか社会に反旗を翻したりする話。

ファイトクラブでの人との殴り合いやら火傷とかで痛みやその先の死を身近に感じて本質はそうじゃないだろっていう社会に対してクソキレる。

まあでもストレスとか精神的に参っちゃった人が頭おかしくなって二重人格になって終わるだけの話とも取れる。

 

今考えるとヒロインを突然好きになったなとか思ったけど、主人公と同じく満たされないけど主人公みたいに金がないから物もない彼女にシンパシーと憧れを持ったんだろうね。満たされない同士だけど、いっそどん底なら振り切れるのに金や仕事があるから振り切れない主人公が最初に描かれてたもんね。だからヒロインに憧れを持ったのかあ。

 

あとはサブリミナル。最初の方からめっちゃ出てたみたいだけど、フィルムの切れ端が画面右端に映ったり最後のシーンに男性器が映ったりと、この映画は虚構、作り物であるっていう意味なんかな。主人公も名前結局わからんしな。ベタだけど見てる君らが主人公だ!的なことで戦えってメッセージなのかも。こう明文化すると途端にダサいが現実と戦う話だよね。ファイトクラブ

 

それとー、あの同一人物のトリックね。俗に言う信頼できない語り手ってやつですね。

たしかに一人称語りは多かったわ。そういうことね。

あと計画を人に話してはいけないっていうルールが首謀者の主人公にも当てはまることで、途中で僕にはバレなかったんだね。あれなかったら部下に聞いた時点でバラされて終わってたもんな。眠ってる間だけ別人格で仕事してたし、目を開けたら別の場所にいるとかも伏線だよね。

 

ラストシーンはあれなんで死なないの???

って思ったけど死んだ後の話なのかもしれんって言うの見てそうとも取れるなって感じ。

散々闘う話だったのに僕が理性として止めたけど結局爆発して自分が死んでんの最悪じゃんとも思うけど、見てる人たちが生きてそれをやれってメッセージかな。書くとくさいなあ。

ラストwhere is my mind流れんのかっけえ〜〜。

最後の男性器は別人格の夜の仕事の楽しみであるファミリー映画にポルノを一瞬映すことの伏線回収だよね。

最後に映るちんちんは男性の象徴、要は世の中に対して闘うこととする男性像を表してんのかな。演出としてはちょっとユニークだし粋ですね。

 

ファイトクラブ内での明かりの少ない暗い感じや汚ねえ場所とか絵になる映像が多かったのが個人的に良かったな。音楽も知ってるの多かったし。最後の方の僕が警察から逃げてるとこの音楽かっこよかったな。ハイハット16分のやつ。

 

まとめちゃうと、便利とか物とかに騙されず溺れずにちゃんと本質を思い出して闘えっていうメッセージですね。まあつまりファイトクラブ

なんとなく宗教くさいしメッセージもぶっ飛んでるからマジでその通りだ…とはならんけど、ある種真実だよなとも思う。メッセージを飲み込むのには時間のかかる映画かな。サブリミナルとか最初からあるし見返してみてもいいかもなあ。

 

おわり