youth

音楽やら映画やら

感情、kocorono

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1996年発売のbloodthirsty butcherskocoronoです。

ジャケかっけ〜〜〜〜

 

なぜこの大名盤を今更… というのは後に書くとして、まず中身について書いていきます。

 

このアルバムは2月〜12月までの11ヶ月間の物語で構成されていて、もはやコンセプトアルバムとも言え、それもありとても流れがいいので通しで聴くのが良いですね。

ボーカルの吉村さんが30歳になる前に1つ名盤を作ろうという気持ちで作ったというエピソード通りとてつもないアルバムです。ちなみに吉村さんは2013年に亡くなっています。

後にnumbergirl田渕ひさ子(Gt.)が加入しますが、このkocoronoの時はまだスリーピースです。

 

butchersのギターボーカルである吉村さんはギターの感情表現がたまらない。クリーンのアルペジオは切なく、歪んだ時の太めの音(まさにジャケットのbig muffですね)とノイジーな奏法、この緩急と対比がやばすぎ。チューニングは反則で独特なコードを多用してます、

そこに抽象的でありながらも、情景が見えて切なく、反抗的な意思がみえるような歌詞と歌。歌も歌というより正直自分は"言っている"という風な方が近いと思う。切ないアルペジオと歪んだときの太い歪みに引っかかるような音使い、マジでからたまらんのですよ。

 

名ギタリストや名シンガーのように上手い人ではないんだけど、音使い、サウンドや歌詞に情景、焦燥感や怒りや切なさなどの人間らしい"感情"を乗せるのが本当に上手い人なんだと思います。それがバンド、ロックという音楽をする形にめちゃくちゃに合ってるんすよね。そこがbloodthirsty butchers、また吉村秀樹さんの最も素晴らしい点だと思います。

 

あとサウンドメイクはインディー感も含めsonic youthとかdinosaur Jr.的な感じですよね。実際dinosaurのJ マスシスやFugazi、Rage against the mashine、beckthe flaming lipsの来日では共演したらしいです。その時代ら辺の海外バンドにもリスペクトされてるのマジでたまらないですわ〜〜。

もちろんバンド感、盛り上がりみたいなのももちろん半端なくあるしこの時スリーピースなの本当にやばい。

 

 

まあ、この名盤をなぜ今更書いたかというと、

実は全然良さがわからなかったんですね。

 

決してキャッチーなメロディでもないし、歌だって技術的に上手くない。構成だって分かりにくいし、曲も長くて人やタイミングによっては飽きる。

けれども多くのミュージシャンやライターがこのアルバムkocoronoを名盤としてあげているんすよね。それこそ僕の大好きなバンドが好きだと言ってカバーしたりとかしていて、良さがわからないことが若干コンプレックスまでありました。

それで高校の時からYouTubeでライブ見てみたりと何度か挑戦してその度になんかハマらんなと思ってすぐやめてを繰り返していた。その後サブスクにもなかったしアルバムで聴くこともなかったんすよね。

少し前にたまたま友人から借りれて、しばらくして日本のギター名盤を見る機会があってそこにランクインしていて思い出したように今回聴いてみました。今回聞いた瞬間におどろくほどスっと入ってきて、かっこいいってマジで思っちゃいましたね。そういうことマジであるよな〜〜、今までハマらなかったのが不思議なほどスっと入ってきてハマっちゃうこと。音楽ってマジでタイミングですよね。まあ最近自分はロックバンドをあまり聴かなくなってきたってのもあるのかな、たぶんその反動もあるけどたまらない。

 

前述したようにbutchersを好きなミュージシャンは沢山いてトリビュートアルバムが6枚も出ているほどです。また有名なエピソードとしては、numbergirlは最後のライブ札幌ペニーレーンで札幌について話している時にブッチャーズの名前をあげているやつですね。omoide in my headやる前のMCのやつです。

 

そしてそのミュージシャンたちによるブッチャーズのトリビュートやらゲストに呼んだらとかで好きなやつあげときますね。

 

https://youtu.be/TC9Mhkp1GU8

LOSTAGEによるブッチャーズのjack nicolson

 

https://youtu.be/4DODIGARSGY

NUMBER GIRLのよるブッチャーズのプールサイド

 

https://music.apple.com/jp/album/summerend/575525494?i=575525701

BEAT CRUSADERSのSUMMEREND。音源のみギターソロを吉村さんが弾いてる。

 

まだまだあるんですけど特にこの三つですかね。

 

最後に名演と言われてるこの映像を置いときます。7月31日に、ギリギリ間に合った、と言ってこの日の最後に演奏した7月です。雲ひとつない晴天だったのに7月をやって、いきなり雨が降り出したとか…。

 

https://youtu.be/ema_ZFg2lEY

 

では。

 

格差と共依存、パラサイト

 

この映画まとめんのむずくて日曜に出せなかった〜くそ〜〜

 

パラサイト 半地下の家族 を見ました。

 

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韓国映画ですね、そういえば初めて見たかもしれない。

 

 

 

父母娘息子のキム家は貧しい人が暮らす半地下で低賃金である内職をしながらなんとか暮らしていた。ある日キム家息子の友人であり名門大学に通いお金持ちのミニョクが家に訪れ、富をもたらすとされる山水景石という岩をキム家に渡す。そしてミニョクは留学に行く間、お金持ちであるパク家の娘の家庭教師を代わりにやってくれないかという誘いを受け、悩んだ末に受けることに。そこを皮切りにして、ダヘの家であるパク家の使用人たちをあの手この手で辞めさせキム家の人と前使用人を入れ替えていき結果キム家は家族でいることを隠しながら全員パク家の使用人となる。ある日パク家全員がキャンプに出かけキム家がその家でパーティをしている頃に以前の家政婦が訪ねてきて…。

 

というのがあらすじです。

 

この話はキム家(貧困)あの手この手で使用人やパク家(金持ち)をハッタリや嘘で騙していくのがなんとも面白いですが、韓国の貧困問題やそれにまつわる最後の展開など風刺も効いている映画になってます。

てかマジこの映画伏線とかメタファーやべえんだわ。しかも無駄がない、やばすぎ。

以下からネタバレです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キム家息子の友人であるミニョクのもたらした石や仕事、これを皮切りにして物語は始まるわけですが結果的にキム家は不幸になるわけですね。半地下の家族が高望みをした結果、あの貧乏でも楽しそうに描かれていた慎ましい日常がなくなってしまったわけですね。

大雨の日に半地下に住む人々の家が水没し、体育館(?)に避難した日にキム家息子は「石が僕を離してくれない」と言いながら石を抱きしめて寝ていました。キム家息子はおそらく貧困である自分ではなく"持っている"彼ならばどうしたのだろうと。成功しているときはミニョクの言っていることと同じことを言い、失敗しているときはミニョクならどうしたのだろうと考えていたギアにとってミニョクは憧れであり行動の指針としているわけです。そのミニョクは留学に行くと言ってから物語の冒頭以外出てこない、そのミニョクの存在を石として登場させるのも面白いですよね。なにしろ本物のミニョクがキム家息子の隣にずっといたら彼は真似もしなければ調子に乗ることもなかった。石故にストッパーにはならなず、成功のときは感謝の対象で失敗の時にはプレッシャーをかけてくる存在となってました。

最後のキム家娘が死に、キム家父は罪の意識から逃げ、キム家息子は入院したところでキム家母はあの岩を河に返しました。身の丈に合わない高望みをもうしませんと言わんばかりの行為でした。本来あの貧困の家族にとって身の丈に合わん物だしね。キム家母も言ってたけど食べ物のがいいと思う家にあの置物はいらんよね。

 

 

 

あとこの映画は文字通り金持ちのパク家に貧民のキム家が"パラサイト"する話なわけなんですけど、逆も言えますよね。パク家の人々の方が位は高く見えますが、実は何もできないですよね。お金持ち故にパク家の父は仕事はできるかもしれませんが、掃除や洗濯や運転などを任せてるわけですし。つまり金持ちのパク家も貧民に"パラサイト"してるわけです。

 

あと映像として上手い点はパク家の人々は階段を上がる描写しかないのに、キム家は下がる描写しかない点は身分を表してますよね、らマジで上手い、正直気づかなかった。

 

あとはパク家の息子はインディアンが好きっていうのも設定として良いですよね。

先住民のように以前からこの家に住んでいたパク家にキム家が寄生しようとしてきて撃退する。

撃退はまあできてなかったんですけど、キム家が家族であることに臭いで気づいたり、前家政婦の夫のsosに気づいたりと撃退できないまでも唯一物語を止められる糸口を掴んでいたわけです。

 

あと前家政婦が2人前食うのが地下にある夫に食べさせてたっていう伏線とか良かったな〜〜気づけなかった〜〜〜

あとパク家息子の絵が地下の男を表してたのも気づかなかった〜〜〜伏線うますぎ〜〜〜

 

あと前家政婦の夫最後殺して回るところ、あそこはもうなんというか同情してしまいますよね。彼は借金して地下に籠もっていたから、話せた人は最愛の妻だけ、そんな妻がよくわからん奴に殺されたらもうそうなっちゃうのも分かるよな、と。彼にとって妻ほど誠実に生きてる人を知らないだろうし、そんな人がなぜ死ななければいかなかったのか…と。

 

そしてそんなラストでのキム家父ですね。あんなにふざけ倒して明るかった父がラスト付近ではピクリとも笑いません。

前家政婦の夫の匂いを嗅いだパク家父の嫌がる顔を見たキム家父は反射的にパク家父をナイフでぶっ刺しました。ここはまさかで、なぜなのか考えるポイントですよね。

 

おそらくキム家父的には明らかに重症なこちらの娘のが重体であるのに失神した自分の息子を優先したこと、それと臭いによる貧困者への差別でしょう。匂いによる不快感ってのはみんな誰しもあるけれど、それがパク家父、金持ちの根本的な人間性を表してるようにキム家父には見えたのでしょう。この作品の臭いって、人から滲み出てしまうものとか、本来人間皆風呂入らなきゃ臭いとかそういう意味合いありそう。

 

だめだこの話まとまらんわ無理だ。

無駄がないのに実は伏線みたいなの多すぎるし、名前も韓国の方の名前だと訳わからなくなってくるな。

 

まあともかく一番最後のキム家息子がキム家父のために豪邸を買おうとする、金を稼ごうとするというところでの終わり方はとても好きです。なんというかのし上がっていく目標が定められた終わり方でしたね。

 

おわり!

 

少女から聖母へ、YUKI

これを書くか悩みましたが今週は流石にYUKIですかね。アルバムとしてはJOYです。

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最初に正直に言ってしまうとYUKIはあまりアルバムでは聴けてないし、前やられてたjudy and maryの方が好きではあります。

けれど、このYUKIという女性の変化を最近ようやく感じました。

 

僕にとってjudy and maryはどハマりした!というか、定期的にぬるい感じのブームがきて、気づけば聴き続けていたバンドです。

(他にはweezerとかもそうなんですけど。)

 

そして解散後のソロ、YUKIになってからのソロは、小さい頃に見たナルトの最初の映画の主題歌であるhome sweet homeくらいしかハッキリわからなくて、ここ一年くらいでやっとYUKIを聴いている感じです。そのぬるいブームに今いて、最近このjoyというアルバムかベストアルバムを通勤とか移動中にマジでず〜〜っと聞いてます。

 

そこで感じたのが、judy and mary初期にかよわい切ない少女だった人がだんだんとエネルギッシュで快活で弱さを隠している女の子になっていき、ソロになってからはまるで聖母のような優しさを秘めた強い女性になっていく人の変化をとても感じています。歌詞は分かりやすくて

YUKIになってからは人生を思い返しながら作ったような歌詞になっていて、本当に思春期から大人の変化を感じれてYUKIという人生を扱った作品のようでおもしろい。そんな存在ずるいじゃんね、憧れちゃうわ。

 

特に同じような雰囲気の曲で表すならば、

blue tears→クラシック→プリズム

とか本当に変化を感じる。

 

プリズムの歌詞の、

 

私はどこかで間違えたかしら

今はわからない、答えは空の上

 

ってところとかこのYUKIの変化を感じるとすごいグッとくる歌詞だと思います。まあプリズムはこのjoyってアルバムじゃないんですけど…笑

 

シンガーとしてはあの地声の張り上げのパワフルさと切ない歌い方の合わせ、少しハスキーな声と独特な歌い方や音程がすごい魅力的です。

クラシックのサビの張り上げとか半端なくパワフルだし、blue tearsやゲストとして参加してる銀杏boyzの駆け抜けて性春のCメロはマジで儚い少女。

YUKIでは曲こそポップスなんだけど、それらが消化されてなんかもはや聖母なんですよね。儚くも全てを許してくれそうな優しさを秘めてる存在に見えます。

 

いや全然このアルバムの話してねえじゃん、まずい。

joy、home sweet home、wagon

がこのアルバムの中で特に人気曲です。

yukiというポップスを存分に味わえて、スケール感がデカい。壮大な子守唄のように聞こえるんですよね。あとなんというかまだYUKIになってから三枚目のアルバムで変化途中ではあるけど板についてきたというかそんな感じはしますね、謎に偉そうになっちゃった。

あと、サイダーって曲は男性と一緒に歌ってるんですけどマジで最初takuyaにしか聴こえないんだけど、違う方だそうです。本当にびっくりした。

 

 

 

僕が女性だったらきっと真似して憧れていた存在、YUKIの話でした。

 

 

 

美しさと狂気、ミッドサマー

ミッドサマー見ました。

 

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主人公である女子大生ダニーは、躁鬱病の妹が家族と無理心中したことで家族を失った。家族を失ったダニーは恋人であるクリスチャンに頼り切りになり、一方クリスはダニーの状況に同情し、別れを切り出せない状況になっていた。そんな中のためクリスの大学の友達であるペレの故郷のスウェーデンのある村に、クリスが男友達と行く計画にダニーも一緒に行くことに。着いた村はとても綺麗な自然の中にあり、村の人たちは天使のような白い衣装を着て楽器を吹き笑顔で踊っているまさに桃源郷だった。そして村の伝統行事である夏至祭に参加するダニー達は、自分たちの価値観とその村の独特な感性とのズレを感じていく。

 

以上があらすじです。

 

この映画は村の宗教/民族を扱っている映画で、かなりグロいシーンも多いです。

グロすぎて劇場から出ちゃう人も多いと上映してる時はアナウンスされてたらしくて、正直そうなる人はなる作品だと思います。

 

けど、そのグロい表現を怖さを与える方法としてのみに焦点を当ててやっているホラー映画とは違い、とても効果的に使っていると感じました。グロい点のみに焦点を当てて話される映画ではないし、そうして評価してしまうのはもったいない映画なので。展開も上手く、二時間半もある映画ですが、先が気になり続けるというか不安になるようなところが上手いタイミングで差し込まれ続けてたので、自分はダレずに見れました。

 

以下からネタバレの感想です。

 

今回の気になった点は

美しさと狂気の対比

(映像の綺麗さと展開のうまさ)

善悪の判断

ですね。

 

 

まず、民族や宗教を扱ってる映画のプロットとしてはよくあるありがちな感じにはなってしまってますが、映像がめちゃめちゃ綺麗なんですね。

あの村に最初行った時の桃源郷感がやばい。自然などの綺麗な映像としてはもちろん、村人が歌う美しい歌とか、村人の戯れてる感じとかが本当に素晴らしく綺麗、素敵、こんな村に住みたいとか思っちゃうよこんなん。あとドラッグのシーンとかも面白かったですね。あのトリップ感の演出も面白かったし、あんなに時間をとってドラッグシーンをやるのもすごいし、それが仮想体験のような感じでしたね。

 

そしてその美しさとの狂気の対比、とても美しい中だからこそ、グロという演出の衝撃が目立ちます。

例えば最初の山場である崖から老人が二人飛び降りて顔をハンマーで叩かれるシーンの顔の破壊のリアルさ、あそこはマジで目を背けてしまうくらいのリアルさでしたね。普通グロシーンとかって映画の性質的に画面が暗かったりほのめかしが多いですが、常に明るい白夜の村での出来事ってのもあり常に明るくしっかりとグロシーンが写っています。

そのグロさが半端がなくリアルということがこの映画の良い点だと思います。その民族や宗教的な教えの中でのグロシーンのリアルさは非現実の中の現実をとても感じるエッセンスになってると思いましたね…。その良い点が人を選び、なおかつグロい所だけが良くも悪くも目立ってしまう点がある種残念でもありますね。

でも、ホラーのように怖がらせるところに焦点を当てた演出のグロではなく、これがグロという表現の使い方のうまさだなってすげえってなりましたね…。

 

あとはなんといっても最後ですね。

ダニーが村の戦い(踊り)で勝ち女王になり、クリスは村の掟に巻き込まれ興奮剤的な薬を盛られその結果村人と性行為をする。その性行為をダニーは目撃し、その後行為が終わったクリスは我に帰り、殺された仲間達を発見し、それを見たことで村人達に薬を盛られ動けなくされる。夏至祭の生贄の九人の中の一人を女王が決める掟により、クリスをダニーは選び、動くことも声を出すことも薬で出来なくなったクリスが燃えていく様子を見たダニーは微笑んで映画は終了でした。

結局家族を失ったダニーは村人に事あるごとに私たちは家族よと言われたり、クリスが村人と性行為してるの見て泣いてる時も村人達は一緒に声を出して泣いてくれました。最初にダニーに共感してくれたのもペレだったしね。

ダニーが最も求めた共感という行為をこの村の人たちはしてくれたわけですよ。

なおかつ直近で失った故に最も求めた存在の家族、であると村人言ってます。

まあつまり世間で得られなかった共感や家族という最も欲しかったものを与えてくれた村に飲み込まれてくのは当然ですよね。それが自分らの価値観とはたまたまズレていた、世間で言うおかしい村だっただけの話で。

というか皮肉にも、世間で得られなかった最も求めていたモノをくれたのが世間とはあらゆる意味で隔絶された村なのが熱い構成ですよね。

あと流されて生きてきたクリスの最後が、声も出せないまさに何もできずに燃やされていくというのも人生を表してるようでいいですよね。

 

何が善悪なのかなんて世間では価値観として決まっているけれど、本当は場所によっても人によってもで変わってくるし、人によってはその"世間的な悪"に救われることもあるよね、って映画なんじゃないかな。

この場所っていうのは言わずもがな地理的な場所だけじゃなく、インターネットでもあるしそういったメタファーや風刺も含んでるんじゃないかな、と。

 

今一度世間的な価値観とかを疑った方がいいのかもしれませんね。身の回りで多数派というだけで盛り上がったり当たり前なだけかもしれんしね。本当人によって変わってくるだろその辺は、と思いました。

 

いや〜〜映画の感想長くなっちゃうな。これはなかなか難しいですね、簡潔にするのは…。

実はあと二つ映画見てるんですけど、感想かくの時間かかるのもあって書けてないんですよね〜〜…

精進します、では。

お子様ランチ、brakence

今週はbrakenceのPunk2を選びました。

 

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この人は正直今週というか今年一番聴いてて、

良い点をあげたらわりとキリがない。

そのくらいトレンドのジャンルの良いところの寄せ集めに思えるんですよね。

 

 

トラップのベース&キックの低音

エモラップの歌のグッドメロディ

アダルトな声の低音

シンプルに歌うめえ

チルも味わえるテンポ感と音作り

トラックの作り込み(元がエレクトロ出身だからなのかも)

ドラムなどのバンドサウンドも入れてるところ

バンドのバースト状態があるところ

 

言うなれば、唐揚げカレーエビフライオムライスハンバーグカツラーメンみたいな。

そりゃあ好きに決まってるじゃん???

 

大人向けお子様ランチプレートですよこんなん。大乱闘スマッシュブラザーズぶりのオールスターなわけですよ。

 

いろいろな物の良さを取り入れたハイブリッド、これで確か年が20歳そこららしくて本当に震える。

新しいものを作ってくのはやはり若いものかもしれない。

この人はアーティスト単位で今後も追っていくと思います。

 

 

 

普遍性と郷愁性、ニューシネマパラダイス

ニューシネマパラダイスを見ました。

 

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ローマに住む映画監督であるトトのもとに母親からの電話がきた。それは彼が幼い頃にお世話になった映画技師であるアルフレードの訃報でした。それを聴き、少年時代のアルフレードとの思い出や、エレンという少女との初恋、戦争の記憶や好きだった映画館のことを思い出し30年ぶりに幼い頃過ごしたシチリアに帰ることにしたのでした。

 

というのがあらすじです。

そして以下ゴリゴリのネタバレです。

 

 

 

この映画の良い点は3つあって、

歳を超えたアルフレードとトトの関係

エレンとの階級の違う恋

時間経過による普遍性と郷愁性、ですね。

あと最後のシーン!

 

アルフレード(中年)とトト(子供)の二人はおそらく40歳くらいの歳の差のある友情は、映画を通して繋がった不思議な縁であり、なんとも素敵です。

映画技師のアルフレードは当時の風営法?によりキスシーンなどの少しエッチなシーンのフィルムをカットしていました。そのカットしたフィルムをトトは欲しいとねだりましたが、渡すのは問題あるし悪戯されても困るため、あげるけどアルフレードが保管するという協定を結びます。そしてそこからトトが母親に映画ばかりいくことを怒られるところをアルフレードが助けたりするようになり、互いを認めあっていき親友のように、親子のよう、師弟のように時に形を変えながらも二人の絆が強固になっていくのはとても素敵でした。

人生のアドバイスをするシーンでは毎度、抽象的なことを言うアルフレードに対し、

それ(映画の中の)誰のセリフ?というシーンとか映画好きな二人の関係が出ていてなんかとても良かった。歳なんて関係ないというような二人の絆は本当に素敵でした。

 

エレンとの恋は正直いうまでもなく、ロミオとジュリエットばりの階級差での恋という昔からある熱い関係ですよね。この映画は時代もあり身分の高いものが二階の空いている席で映画を見て一回の身分の低いものにたんを吐きかけたりタバコの灰を落としたりするなど労働者の階級の違いがとても描かれています。

そう言った身分の違いが顕著に出ている世界で、エレンに一目惚れをしたトトはどうすれば近づけるのか悩んでいました。

アルフレードに言われた御伽話を参考にし、見事付き合うことに。その後のデートシーンのとても幸せそうな瞬間本当にたまらなかったです。しかし、なんやかんやで引き裂かれてしまい、人生は映画の中のようには上手くいかない、とトトにとって初めて実感した出来事でした。

エレンの青い目や栗毛色の髪に白い肌という、トトと対照的な見た目も階級差を表してるようで上手いと思いましたね。

あとトトのエレンに話しかけるときの言葉が出なくなってしまって空回りする感じがもう本当に思春期の恋愛すぎてやばかった。

結局報われないのも、御伽噺の好きな人を手に入れる途中で諦めた男のようでした。そこにはたぶん手に入らないまま好きだったことを永遠にしたという思いがたぶんあって、トトはそことは違い自ら諦めたわけではなく諦めざるを得なかったけれど、きっと同じものを感じたでしょう。

 

そして、アルフレードの訃報により30年ぶりに帰ってきたトトはテレビの普及により6年前に働いていたアルフレードとの思い出である映画館が潰れてしまったことを知ります。そこに集まったみんなは歳をとり見た目は変わりながらも面影は確かに残っていた。その悲しいけれど時代が移り行ってしまう中で、そんな中だからこそ浮き出てくる普遍性と郷愁性がたまらなかった。廃館になった映画館にトトが入り懐かしんだり、母親が昔の写真やフィルムを取って置いてくれてたりするなどのシーンがグッときました。

 

 

そしてアルフレードの遺品である映画のフィルムを渡されます。

なんとそこには二人のいがみ合っていた時の色々な映画のキスシーンをつなぎ合わせたフィルムでした。何十年も前のフィルムをあげるという約束を守ってくれたことや自分のエレンとの恋が当時の法や状況のせいでそのフィルムのように引き裂かれてしまったことを教えてくれていたみたいでアルフレードからのとても大きな愛と教えを受けとり映画は終わります。

ここは本当にやばくて泣いちゃいました。

 

 

人間、懐かしい!とか変わってねえ!って感情には、ほんと〜〜〜に弱いよね、僕もめちゃめちゃにそうです。つまりずるいですこれは。

 

あとやはり人生を扱ってる映画はあの頃の懐かしさやノスタルジーがあって本当にたまらないですよね。最高でした。

 

にしても、映画の感想書くのむずいなあ。

もっと分かりやすく簡潔に書けるよう精進します、では。

 

 

映画の感想と週間ベストアルバム

お久しぶりです。

 

自分は忘れっぽいので、映画の感想とその週一番聞いたアルバム(曲)を週に一度書いていこうと決めました。

 

アルバムは土日に書くけど、映画はまとまった時点で書いていこうかな。

まあラフな感じで。

 

音楽は、自分の中でのエレクトロブームによってporter robinson改めて最高だ…となってます。

あとそれにまつわるアーティストのmadeonとかsecret skyに出てたknowerとか聴くのが最近多いです。

 

映画は雲の向こう、約束の場所ほしのこえ彼女と彼女の猫など新海作品見返して、

あとユージュアルサスペクツやホームアローンとか見てなかった名作見てる感じですね。

 

次回からは一つ一つちゃんと書きますが、ちゃんと書いてめんどくさくなるのも勿体無いのである程度な感じで書くよ。

 

今回は習慣で書いていく宣言ということで、では。